花寺造花店は、兵庫県明石市に拠点を置き、 仏事・神事の造花を中心とするネット販売専門店です。
造花は、生花にある自然ならではの美しさはありませんが、 管理がしやすいという最大の利点があります。
さらに当店の仏花は、生花に精通している技術者が仕立てる、 他に類を見ない完全オリジナル仏花でもあります。
「ここの造花をお供えして良かった」と思っていただけるよう、 常に仏花に向き合い真摯に制作し、無事にお届けできるようにと心掛けています。
造花と生花の使い分け。
すでにお買い上げいただた寺院様から最も評価を得ている利点が、 「造花に替えて、管理が楽になった」という点です。
一般のご家庭に比べ、寺院様のお供えする場所は数か所におよび、 また、大きな花立てを満たさなければならない花の量を管理することは、 思う以上に大変だということです。
特に、夏場の気温は20年に前に比べ、6度近く上がっています。
人間の体温で考えると、36度の人は、42度になっているわけですから、 生花にとっても、過酷な環境になってきていると思われます。
そんな中で毎朝、水替えをしたとしても生花は長持ちしずらく、 さらに、重い花筒を、何個も何個も、水替えしなならない上に、 腐った水の悪臭と、茎の処理は、花を管理されている人にとって、 大変な重労働となっていることと思います。
生花の花持ちが良い時期は、生花で。 どうしても、花が腐りがちな季節は、造花で。
法要がある時は、生花で。日常は、造花で。
保存ができる造花は、季節や行事に合わせて、 生花と造花を使い分けていただけるメリットがあります。
生花のような仕立てに満足。
もう一点、当店の仏花がお客様よりお喜びいただけている点は、 生花と同じお仕立てをしているところです。
寺院様でお花の管理をされている方は、 生け花で技術を磨いた上に、日常的にお供え花を活けられており、 花に対して高尚な知識と美意識をお持ちの方がほとんどです。
花も料理と同じように奥深く、簡単にすることもできますが、 専門的な技術や知識が必要です。
これは、生花も造花も、同じことです。
1つの仏花を作り上げるためには、 にわか仕立てではない技術と知識が必要なのです。
そのため当店では、生花の知識と技術を兼ね備えた「珠圃」を 仏花・墓花の担当責任者として据え、 生花と同じように造花を扱い、 丁寧に手作業で仕立てることにこだわり続けています。
技術と心を一体化させて作る仏花は、簡単に束ねた造花とは違う、 当店の仏花にしかない独特の風合いがあり、 花を知り得た多くのお客様より、お喜びの声を頂戴しております。
さらに、他の造花を足していただいたり、 花の角度を少し変えて、よりお好みの仏花にすることも可能です。
お花を知り、技術を持つ方にこそ、当店の仏花の良さは分かっていただき、 いつ見ても心が和むような仏花にしていただけると思っています。
はじめまして、珠圃です。
皆様はじめまして。私は花寺造花店で仏花・墓花の担当責任者、珠圃(たまほ)です。
私が仏事・神事の造花販売に携わるようになったのは、2011年8月。
以来、1000件を超すご注文を全国から頂戴し、今日に至ります。
生花の仏花・墓花を、実践で20000束。
私は仏花・墓花・榊などの仏事・神事用の花が中心の生花店で、生まれ育ちました。
小学生まではお店を駆け回っているだけでしたが、中学生にもなると実践を言い渡され、 仏花や墓花を束ねるようになりました。
お盆、お正月、春・秋のお彼岸、と、最低でも年に4回、それぞれ1週間ぐらいは、 手に力が入らなくなるほど、手作業で仏花や墓花を束ね続けていました。
その作業を毎年、毎年、繰り返し、自分でも気づかないうちに、 年間700束以上を30年間、合計20000束以上の経験を積むことができました。
稽古6000回で、師範免状。
高校生ともなると、お正月用フラワーアレンジメントを制作しはじめ、 仏花・墓花と合わせて制作し、お客様に喜んでいただき、満足していました。
そんな私が生け花教室に通うようになったのは、 先に通い出した姉が、半年もしなうちに結婚のために通うことができなくなったからです。
その生け花教室は、生花店のお客様であったという手前、少しバツが悪いということで、私に白羽の矢が立ち、 姉の交代要員として、私が通うことになりました。
自ら望んではじめたわけでなないので、習い始めの1年目は楽しさが分からず、お稽古が苦痛でしたが、 1年を過ぎるころから、ようやくお花を活ける楽しさを知り、それからはお稽古が楽しみになりました。
そして10年間で約6000回の稽古を先生につけていただき、 目標としていた、師範免状をいただけるまでになりました。
スタートは、いつも自然の流れ。
私にとって、生花店を手伝い、生け花を習うことはあまりにも自然で、 お花を仕事にといった意識はなく、OLとして働いていました。
ところが、勤め先が経営不振に陥り、辞めざる終えなった時に、悩んでいたところ、 周りから勧められたのを機に、花の仕事を始めました。
同時に、たくさんの人たちと繋がることができるネット販売に強く惹かれ、 全国に届けることができる造花で、生花の技術を生かした仏花・墓花を中心に、 ネットで販売することにしました。
活かして、生きる。
振り返ると、私は流れに身を任せるうちに、楽しみながら 花の技術や知識を学ぶことができたのだと幸せを実感してします。
それと同時に、「活かして生きる」という花の教えが、 いつの間にか、自分の中に芽吹いていることに気づきました。
「活かして生きる」とは、仏花を束ねる時も、生け花を活ける時も それぞれ使用する花を活かすことができれば、その花や作品が生きるという、 花に向き合うときに、一番大切な教えです。
花の作品を作る時は、花、葉、枝など、多種多様な植物を使用します。 その花材が、それぞれ活きているのかと自問自答しながら、完成を目指します。
すべての花が、それぞれの役割を担うように活けるこができれば、 その作品が見る人を魅了する花となる。 「活かして生きる」とは、そういう教えです。
その教えが、生まれてから花と離れることがなかった私にも根付き、 今まで得た花の技術や知識を活かすことによって、造花の仏花や墓花を作り、 それを必要としていただくお客様に喜んでいただけることに繋がっていると感じるのです。
お客様、造花、制作者。この3者を「活かして生きる」ことを心がけ、 今日もご注文いただいた仏花に真摯に向き合って参ります。